前回の記事でラクサと呼ばれる料理にはいろんな種類があるという話をしました。ペナン島に行った際には、やはり本場のアサム(アッサム)ラクサ(ペナンラクサ)を食べることは、最優先の目的でした。グルメの島と言われているペナン島の名物麺の味を確認してきました。
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1、アサムラクサとは
前回の記事でも触れましたが、アサムラクサは、他のラクサ(特に日本でもおなじみのカレーラクサ)と比べて別物と言える麺料理です。ココナッツミルクは使わず、魚のスープをベースに、野菜や果物をスープ用に煮込み、味の決め手としてマレー語ですっぱいを意味する「アサム」を入れます。
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価格:354円 |
具体的には、ドライフルーツAsam Gelugor(アッサム・グルーゴ またはアッサム・クピン)を使っています。タマリンドを使っているという情報もありますがこれは間違いです。ところがややこしいことにアサムだと、酸っぱいという意味から、八百屋などでタマリンドが登場することがあるのでややこしい。ペナンは島なので海の魚が採れることもあり、魚をベースにしたスープというのはわかります。そして気候的に暑い熱帯地域ですから、アサムの酸味は、さっぱりと食べられる効果があるようです。
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2、アサムラクサの名店
ペナン島ジョージタウンにあるアサムラクサの名店に行ってきました。何軒かある中で行ってきたのは、コムターと呼ばれる高層ビルの近く、ジョージタウンの世界遺産で認定されているエリアの入口、チョーラスター市場の近くあたりにありました。コムターそばの陸橋を越えてしばらく歩くと、ストリートを発見。
手前にもラクサの店がありましたが、通りをもう少し歩いたところに、ラクサの名店がありました。時間帯がお昼前で早かったために空いていました。壁を見ると、いろいろなメディアに紹介されてる旨をアピールしていました。
日本のNHKのもあります。私たちは、こういうアピールがが下手で、元々好きでもないので、積極的すぎると?という気もしましたが、それは人それぞれの考えでしょう。
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価格:496円 |
3、実際に食べてみて
さて、注文したアサムラクサが登場しました。見た目が茶色で、濃厚という面持ち。レタスの存在がいいアクセントになっています。実際に食べてみると、確かに魚の強い出汁の味、深い旨みのスープの味わいと、それに酸味を感じました。それとスープの風味付けに使ったと思われる、ハーブ類など食べられないものが入ってなくて、食べやすいという印象が強かったです。
実はクアラルンプールのチョーキット市場で食べたアサムラクサは、レモングラスなど食べられないものが多く入ってたので、食べにくかった印象がありました。だから余計にそう感じたのかもしれません。
もう一品は、クイッティオ。平麺の焼きそばもいただきましたが、こちらもかなり美味でした。
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日清 カップヌードル シンガポール風ラクサ(81g*12食入)【カップヌードル】 価格:2,501円 |
4、鍋から見える旨み
帰り際にラクサの大鍋を見せてもらいました。スープは赤茶色をしていて、旨味が凝縮されているのがひと目でわかります。ちょうどその時、鍋の中からAsam Gelugorや魚の骨をていねいにひとつひとつ取り出しているところでした。お客さまがラクサを食べやすいように、こうして手間をかけている。さすがの名店だと思いました。
確かにおいしいラクサ、わざわざペナン島まで行った価値がありました。
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