ラクサという、東南アジアでもマレーシアやシンガポールで登場するこの麺料理を、初めシンガポールで初めて食べました。ところがクアラルンプールやペナン島で食べたラクサは名前は同じ「ラクサ」でも全く別物。改めてラクサについて、起源や語源、いろいろな種類について調べてみました。
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1、ラクサとは?その起源
ラクサ (Laksa/叻沙) とは、華僑の男性とマレーの女性の混血の末裔「ババ・ニョニャ」の作るニョニャ料理のひとつとして、認識されています。起源はいろいろあり、一説には明の時代に大艦隊を率いた鄭和が持ち込んだとかとも言われています。しかし実際には、それ以前にも華僑が住んでいたころもあり、それは否定的にみられています。
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少なくも中国からマレー半島にやってきた商人たちと地元の元々の料理の文化が混合したところから始まったのは間違いなさそうです。ババニョニャの祖とされる華僑の男性たちは、現地で知り合ったマレーの女性と結婚しますが、夫の故郷の味だった麺料理に妻であるマレーの女性たちがそのスープに、地元で気軽に採れるココナッツミルクを取り入れたことから始まったようです。華僑の夫にとっては、そんな麺料理を見たら恐らく驚いたでしょう。そんな味もマレーの女性からするとこの方が食べやすいと見たのが解ります。恐らくはそんなところから、ラクサの中でも最も有名なカレーラクサができた模様です。
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2、ラクサの語源
ちなみにラクサは地域によって種類も味も違います。ラクサの語源を見ると大きく2つの説があることがわかりました。ひとつは、ペルシャ語で「麺」を意味する「ラクシャ」、もう一つはサンスクリット語で「多くの」を意味する「ラク」からです。
前者はイスラムを受容したマレー人由来なのが解りますが、後者だとマレーシアに一定数いるインド人由来の物となり、華僑とマレー人の料理からインド?と聞くと3つの民族が共存するマレーシアのようにも思えます。しかし、実際に東南アジアの歴史を見ると古代の頃は、インド系勢力が多くマレー半島に来ていたそうで、その説が正しければその当時の名前の名残と言われます。
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3、ラクサの種類
ラクサにはいろいろ種類があります。最も一般的なのがカレーのラクサで、シンガポールなどでも多く食べられるもの。ココナッツミルクを使用し、カレーペーストを混ぜて作ります。
そしてペナン島などで食べられるのがアサム(アッサム)ラクサ言われるもので、ペナンラクサとも呼ばれています。これはココナッツミルクは使わず、魚のスープをベースに、野菜や果物をスープ用に煮込みます。味の決め手としてアサム(マレー語ですっぱいを意味)を意味し、具体的には、ドライフルーツAsam Gelugor(アッサム・グルーゴ またはアッサム・クピン)を使っています。
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その他にもサワラク州にあるのがサワラクラクサで、鶏のダシにココナッツミルクを投下、カレーラクサの様にスパイスは使わず、極細の米分麺が入り、みゃしやレタスなどが入っています。
あと、地域によって細かくラクサが存在し、タイ南部のタイラクサから、インドネシア南スマトラのパレンバンラクサ、メダンラクサ、西カリマンタンのベランラクサなど探し出したらキリがありません。
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専門店でなくても日本ではインスタントが販売している
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そんなラクサですが、日本ではマレー料理やシンガポール料理店で置いていることが多いです。恐らくほとんどがカレーラクサだと考えられますから、ペナン島に来てカレーラクサとは違う味のものが登場して驚くかもしれません。またインスタントの落差も販売していますので、日本で気軽にラクサを食べることも可能です。
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