東南アジアのライムは、原産の「キーライム」

キーライム

こちらの絵はメキシコ原産の「キーライム」を色鉛筆で描いたものです。

実はこのキーライムこそが東南アジアでなじみの柑橘類(タイのマナオ、ベトナムのチャン)と言う事を意外に気付か無かったがゆえに、日本に輸入が禁止されている「マナオ」の代用品を求めて何年も試行錯誤をしたものです。

ということで今回はその事について書いていきたいと思います。

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マナオ

タイ・バンコクのオートコー市場で売られているマナオ(キーライム)

社長もうなった「マナオ」の味

「そうだマナオだ!あれを使わないとタイ料理にならない」
と、昔タイの日本料理店で成功して日本でタイ料理店を始めた社長が、強くそうつぶやきました。

マナオとは、上の画像にある通り柑橘系の一つで、ライムに似たものですが、日本でよく見かけるライムとは味が全く違います。一般的なライムは「タヒチアンライム」と言われる品種です。
いろいろ調べてみると、ライム(キーライム)は、インドから東南アジア原産と言われています。
本来は小型のものだったのですが、南アジアに分布していたこのキーライムを探検家がヨーロッパへ持ち帰り、やがてフロリダや西インド諸島へ持ち込まれたキーライムとレモンをかけ合わせ、
大型化したものはタヒチアンライムと呼ばれるようになり、日本で見かける「ライム」はほとんどタヒチアンライムとなりました。

原産のライム(キーライム)一般的なライムより小粒なライムでアメリカから中南米で親しまれている小さなライムとして知られていますが、それが東南アジアのライムと同じものと知らず、タイ産のマナオは輸入禁止なので、つい最近まで代用品を求めることばかりしていたのです。

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レモン、ライム、柚子、そしてシークワーサーとも違う

チャインとフォー

ベトナムハノイにて、フォーの横にはチャン(キーライム)が必須

マナオ(キーライム)の代用品としてよく使われたのは「レモン」で、レモンを添えている東南アジアの店も結構あると思いますし、私たちも初期の頃。まだ「無知」だったころは他の店同様「レモン」を添えていました。

レモンはキーライムと比べて酸味が強すぎます。また、ライムは香りが異なります。本来ならタイ産マナオを使いたいところですが、輸入禁止である以上どうしようもない。でも可能な限り同じものということで、レモン以外の代用品を探していました。レモンだと酸味が強いため、料理の調味料に使うときにその酸味が味のバランスを損ねていたのです。

余談ですが、キーライムが手元にないなどでの理由で代用としてレモンを使う場合は、レモン果汁2に対して1の水で割って使用すると近いものになります。(当時はそういう試行錯誤を繰り返したものです)

一般的なライム(タヒチアンライム)は味の面で論外として、似たような大きさの柑橘類である柚子とかカボスとかいろいろ試してみましたが、どれも微妙に違います。東南アジアに似ているといわれる沖縄の「シークワーサー」ならどうかと試してみたこともあります。が、やはりこれもダメでした。

しかし、上記の社長も言うように「マナオ」の味で調理したものが本来の味ということは、私たちも何度も渡航していますから痛いほどよく解ります。そうこう悩んでいるうちに、「冷凍マナオジュース」と言うものをタイから輸入している業者と出会う機会に恵まれました。以降このマナオジュースを使って料理するようになり。ようやく現地の味に近い味が出せるようになったのです。

 

 

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正体がメキシコから輸入される「キーライム」

ジャカルタ

ジャカルタのレストランにもジュルック・ニピス(キーライム)が登場します。

調理の方はマナオジュースを使えば済みますが、料理に添えるもの。例えばタイ料理の焼きそば(パッタイ)に添えるものになるとどうしても形あるものと言う事で、一般的には「レモン」を添えます。
しかし、そこは私たちは受け入れられないという事で、やむなく小皿にマナオジュースを添えた物を提供してその旨説明しますが、これについてはどうしても賛否が分かれたようなところがあります。

しかし、それではお客さんも戸惑いますし、見た目からして違和感があります。

さて他に方法がなく、「どうしたものか」と悩んでいましたが、1・2年前にその問題がいきなり解決しました。タイの食材屋さんに「マナオ」そのものがあるhから販売してあったのです。

しかし、今までの経験から「マナオ」と書いてあっても最初は信用できませんでした。
そこでタイ人などに確認したりしました。そして実際に購入して見た目はほぼ同じです。
さらに確認すると「メキシコ産」とあります。
中南米メキシコ産のこの柑橘の正体を調べたらわかるという事で、調べてみたのです。
メキシコでは「キーライム(メキシカンライム)」と呼ぶこの柑橘類。

事細かく学術名なども調べました。
そうしたらキーライムもマナオも学術的には(ミカン属C. aurantifolia種)
ということで問題なさそうです。実際に味見すると、ほんの微妙に違いはあるかないかのレベルでした。
それは、タイとメキシコの気候の違いに由来するし、
マナオ果汁で確認しましたから、おそらく誤差範囲ということで
ようやくお店で取り入れることにしたのです。

 

 

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意外な盲点

ようやくマナオ(チャン)の正体を知り、キーライムを調べると、本来のライムの姿であり、原産地の一つに東南アジアが含まれているのですから元祖「ライム」だったのですね。色々な法律等の関係で東南アジアのものは輸入できないそうですが、メキシコ産は輸入されている。

そして日本に輸入されているメキシコ産キーライムはメキシコの料理などでは当然使用しますし、そのメキシコのビール「コロナビール」にも関わってきます。

あのビールは、瓶口にライムを刺して置いて、飲むというスタイルとかがありますが、あのライムこそが
このキーライムと言う事をここで改めて知りました。(それまでは一般的なタヒチアンライムjかと)「灯台元暮らし」と言うべきかすぐそこにマナオと同じものがあったのに気付かなかった。視野を広げないといけないと思った瞬間です。

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投稿者: kumakuma2018

東南アジア10ヶ国中、ブルネイを除く9カ国に渡航経験があり、15年以上前からほぼ毎年渡航していて、日本で東南アジア料理店を経営しています。

“東南アジアのライムは、原産の「キーライム」” への 2 件のフィードバック

  1. こんにちは、キーライムのことが詳しく分かりました。ひとつアドバイスをお願いします。
    モヒートをこよなく愛しています。モヒートに使うのはタヒチライムとキーライムのどちらがお奨めですか?
    宜しくお願い致します。

    いいね: 1人

    1. コメントありがとうございます。

      東南アジアの柑橘からメキシコのキーライムにたどり着いたのですが、
      モヒートあたりのことは専門ではないので調べてみました。

      下記のサイトを見る限り、モヒートにはタヒチライムではなくキーライムが適しているように
      感じます。

      https://www.kirin.co.jp/products/softdrink/kitchen/report/report_cuba_2.html?

      ここでは、モヒート発祥のキューバでは、日本のレモンの4分の1のキューバレモンを使うとあり、その下でキューバの市場の写真と思われる緑色の果実(キューバレモン)がキーライムのように見えました。

      したがって、大実のタヒチライムより小さなキーライムが正統という風に思います。

      いいね

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